翡翠　ジェダイト

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	中国名　翡翠　和名　翡翠輝石　英名　Jadeite ５月の誕生石成分 NaAl[Si2O6] モース硬度 6.5〜7　世界的に「翡翠（ジェイド）」として販売されている石には、実は「ネフライト（軟玉）」と「ジェダイト（硬玉）」の二種類があります。この二つは見た目が似ていますが、違う鉱物です。どちらも美しい石ですが、宝石としての価値はジェダイトの方がかなり高く評されています。翡翠は、その豊富な色の原石が、美しい"翡翠"（カワセミ）をイメージさせることから"翡翠玉"と呼ばれるようになり、その名前が中国から日本へと伝わってきたとされています。エメラルドとともに5月の誕生石としても選ばれている翡翠。アメリカの先住民族は、グァテマラから産出されるこの石に彫刻を施して、護符としたそうです。マヤ文明においては、生命と不死の象徴でした。日本でも縄文時代から勾玉として使用されてきました。『日本書紀』に書かれる神話でも翡翠の勾玉は登場します。『古事記』に登場する、沼河比売（ぬながわひめ）という女神は、翡翠の神といわれています。翡翠は中国でとても大切にされている石で、中国の殷王朝時代のある物語の一説では『政治家の呂尚は、殷の支配下にあった周の国で釣りをします。するとまもなく鯉が釣れ、鯉の腹から一枚の翡翠の板が出てきました。その板にはメッセージが書かれていました。＜次の王朝は周である。そして黄金時代を迎える。　　　　お前はその王朝の実現に手を貸さなければならない。＞その時ひとりの若者が、呂尚に声をかけます。呂尚は翡翠のことを話しますと、若者はひざまずき、こういいます。「わが父、太公はあなたが現われるのを待ち望んでいました。ぜひお力を」やがて周は殷を倒して国を統一。目覚しい発展を遂げます』翡翠が中国の国王たちに大切にされてきた理由のひとつですね。北京オリンピックのメダルにも、翡翠が埋め込まれているということからも中国の翡翠に対する思いの強さがわかるかと思います。 ○.ｏ。石言葉.。ｏ○ 福、長寿、健康、力、純粋中国では五徳（仁、義、礼、智、勇）を高める石とされ、幸運を呼び、魔除けのお守りとしても有名です。ヨーロッパでは、翡翠は「競馬のおまもり」という言い伝えがあるそうです。